FIFAU-20ワールドカップinポーランド2019のゴールキーパーに注目!Part4
5月から6月に掛けて開催されたU-20ワールドカップ。
今回は日本から約8,500キロ離れたポーランドの地で行われた。
ウクライナの初優勝で幕を閉じた今大会において、将来を嘱望される様々な選手たちが眩い光を放ったのは記憶に新しい。
そこで今回はU−20ワールドカップで輝きを放った守護神10人をピックアップ。
5回に分けてお届けをする。第4回の今回は8強入りを果たした2チームからチョイス。
アメリカのダビド・オチョアと、フランスのアルバン・ラフォンだ。
今後の活躍を期待させたプレーの連続
ラウンドオブ16で優勝候補のフランスを下し、8強入りを勝ち取ったアメリカ。
とりわけ、GKのオチョアは好セーブを連発し、今後の活躍に期待を抱かせるパフォーマンスを見せた。
軽やかなステップのゴールキーピング
準々決勝のエクアドル戦では1-2で惜敗したが、軽やかなステップから素早い反応を見せて好セーブを連発。
後半にはアーリークロスからゴール前で決定的なヘディングシュートを放たれたものの、バックステップを踏みながら外にボールを弾き出した。
この試合では強烈なミドルシュートとこぼれ球をプッシュされるパターンから喫した2失点を喫したが、責められるものではなく、試合を通じて安定した働きを見せていた。
世代別代表に名を連ね続ける18歳はメキシコ国籍も!
2001年生まれのオチョアはMLS(メジャーリーグサッカー)のソルトレイクでプレーする18歳。
188センチのサイズを利した守りだけではなく、俊敏性も兼ね備えている。
世代別代表にも継続的に招集され、アメリカ国内での評価も高い。
ただ、他の選手とは異なる経歴も持っており、メキシコの国籍も保有。
16歳の時点ではメキシコの世代別代表に名を連ねた時期もあったという。
今大会では示した可能性をさらに昇華できるか。
次世代のアメリカを担う逸材として今後も注目だ。
アンドリー・ルニンと並ぶ高評価も持つラフォン
フランスのラフォンは世代屈指の実力を持つGKで、今大会のゴールデングローブ(最優秀GK賞)を獲得したウクライナのアンドリー・ルニンと並んでヨーロッパで評価を得ている。
長身から繰り出される身体能力の高さが武器
ブルキナファソにルーツを持つ193センチの大型GKは、恵まれた身体能力と確かな技術が最大の武器。
至近距離からのシュートストップにも定評がある。昨季はセリエAのフィオレンティーナで34試合に出場。
GKは特殊なポジションで20歳以下の選手が定位置を掴み難い中で、すでにセリエAでレギュラーの座を射止めたのは特筆すべき点だろう。
A代表の可能性があるフランス期待のGK
U-20ワールドカップでは所属クラブの事情で2試合目から出場。
大器の片鱗を随所に見せた。ラウンドオブ16のアメリカ戦では3失点を喫し、自身も安定感に欠くプレーで本来の力を出せなかったが、そこを伸びしろと捉えれば、まだまだ成長する余地はある。
今季はフランス1部のナントに移籍。
母国のクラブでさらなる成長を遂げれば、A代表入りも夢物語ではないはずだ。